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十二本ヤス

2013.6.22 - [未分類]

こんにちは、青森もいよいよ梅雨の時期を迎え、雨模様のジメジメとした日がつづいていますがいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は青森県の不思議な木をご紹介したいと思います。
それは、五所川原市金木町喜良市にある、樹齢800年以上という日本一のヒノキアスナロ(別名ヒバ)の大木で、十二本ヤスと呼ばれる木です。
幹の途中で12本に枝が分かれて、ちょうど魚を突いて取るヤスの形をしているところから、「十二本ヤス」と呼ばれるようになったようで、様々な言い伝えがあります。
伝説では、昔、弥七郎なる若者が山の魔物を退治した際、魔物を供養するために近くの切株に1本のヒバの苗を植え、それが成長して今に至るとあります。
さらに不思議なことに、この木に、新しい枝が一本生長すると、古い枝が1本枯れ、13本にはならず、枝数は常に12本に保たれているそうです。
この12という数字は、山の神の祭日12月12日に繋がる神聖な数で、きっと山神様がこの木に宿ったに相違ない、ということで人々は神木として崇めるようになったようです。
場所は、青森市から車で約60分の太宰治の故郷旧金木町の東に位置する古い森の中です。斜陽館から車で15分位ですが、道案内表示が少ないので地図などを頼りにいかれることをお勧めします。また、途中から未整備道路(車幅有り)で林道併用となりますので、天気の悪い日や冬場はお勧めできない場所です。くれぐれもお気を付け下さい。
写真は入り口付近の鳥居です。大木は、この先すぐにあります。
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写真では伝えきれない壮大さです。是非現地でお確かめ下さい。

ちなみに木は、青森県が紹介するパワースポット『美知の国あおもり“癒し”スポット』の一箇所でもあり、全国的には新・日本名木百選にも選ばれております。

目には見えないパワーを感じる異空間は、まさに神の宿る森かもしれません。

宿泊課 久保 慎太郎

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